ガリトン退行催眠ガリトン/瓜田タカヤ
た酒 夜の乗馬 危なげなく背中をさする宇宙
ワラのコブシ 滑降を崇すベロニカハート
その前は浅い所を潜水艦でゆらりゆらり彷徨ってた
行方は自分の意志で決められず 肉の管まかせにいた
緑のサンバイザーを深くかぶり実感のない実感に
呼吸の必要性を捉えられずにいた
暗会に入った
超人化のために切れ目を入れて
10本になったイヤらしい指は
僕が僕じゃないケースにまで放たれる時
迷子にならないための水掻きみたいなもの
無為の浸透性以前のようなもの
未来宇宙はゼロ歳
もともとゼロ歳で
無くなるんさ
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