ガリトン退行催眠ガリトン/瓜田タカヤ
 
 

悪魔の中にいる料理職人は
美しい野菜を炒めた

その前はパイプ椅子にタイミングを取りながら座った
汗をとてもかいたので、帰り道は遠くイラだった

その前は痩せていて精神的に薄暗い筋肉も多少は薄ら乗っていた
狡猾なビキニは私のボール玉から降り流れ
町に息づく呟きを、観光寺院にマイ変換し
路地裏で話しかけるブリキ板を目をつぶってへこませた。
暗会に入ることは、まだ許されてはいない。
マッチ棒ほどの小さな精神ナイフも
君にコップを買ってあげるほどにしか放熱しない
抱きしめることに何も光らない

その前は口元にはう唾液をふき取ってばっかいた
愛の信仰感は、多少嘆願
[次のページ]
戻る   Point(2)