かささぎの橋/足立らどみ
 
本質に対する誠実さが滲み出ています。
「言葉そのものの分析が足りない」という気づきと、それが単なる分解や再構築で解決するものではないという認識は、詩が持つ特異性に触れているように感じます。詩は単なる表現技術や言語遊びではなく、時には切実な必要性や、自分の内面と向き合うための方法として現れるものです。そして、「一度壊してから作り直した日本語」という表現が示す通り、詩とは日常の言葉や常識の枠組みを壊し、そこから新しい視点を生み出す行為でもあるのだと思います。
あなたが書いた「荊の道」という表現には重みがありますね。詩を書くことや、自分の環境を超えようとする試みには、確かに痛みや孤独が伴うことが多い
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