夢/なけま、たへるよんう゛くを
 
分ではもっとない。ひと通り話せる相手なのを確認して、こいつは信頼できると思う。ここで水張りをする。これは水彩/アクリル画を書く時に紙をゆがませない為にするもので、ペン画では意味をなさない。また、本当は紙全体を濡らすので書く前にするもの。ということを今年初頭に実家で教わった。紙を教室の後ろの新聞敷きの床に置き、しばらく乾かしてまた取りに行く。自分は、自分と隣の人を題材にして書いている。ただし自分側を女子にして友情ものにしている。これは一般感覚としては気持ち悪い事だという自覚がともなう。しかし会心の作画。全く何もはばかるものがない。大ゴマの人物は凛々しい立ち姿を見せている。隣の人はベタ褒めしてくれるでもなく、ただお互いに黙々と作業を続ける。教室は暖かく、幸せだと思う。起きると頭に酒が残っていた。
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