愛を重ねる度に感じる、私たちのすべてのこと/鏡文志
私は状態 私は現象 私は稲妻 雷鳴と轟
私は、森の中で赤く燃えるリンゴ
肌寒い季節にポッと頬を染める私の
ツンと鼻の奥を熱くさせるもの それが、貴方
愛はシーソー 舞い上がる快感と、下に落つるショック
薔薇の香り 誘惑と気品
口紅にチョコレートの香りの跡
愛は駄菓子 その、ほのかな甘味
私、貴方を愛してます
特別な言葉など、要らないさ
それで、いいさ
泣けてくるのは
一重に、気分の所為さ
野原にイチゴの畑が、咲き誇るのを見れば
懐かしいそれは、私が昔 遊んできた場所
時々は目眩する この日々に どこにいても
眺めているのは 冬の雪の絵さ
瞳を閉じて 全てを
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