とおくとおくのお星さま/みぎめ ひだりめ
 
わたしは 見える
煌々とした そのなみだ
瞬く間に 朝焼けに呑まれ
そして流れていく わたしたちへの
迸る 色とりどりのなみだ

きらきらと 耳をうつ
さよならのうたを うたうのかい
なだらかな 音階を
ためらわずに ひくのだね
たくさんの さよならは
あなたのために なったのかい

わたしたちは ほとんど違うけれど 
きっと もともとは一緒なのだと
信じている
信じなければ なにも愛せないのだから
そのなみだを 触れられずとも
さよならの仕方を 知らずとも
大切なことは きっと知っている

その瞬きを わたしはずっと
忘れないように しておくよ
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