一万光年の彼方に/鏡文志
潰れていく。
ナーニーヌーネーナーノー ナーネーニーヌーネーノー モーメーミームーメーモー
パーペーピープーペーポー(グシャッ)
コカコーラの缶が立ち、浮かびながら一瞬止まる。
タッタッタッタッタッ ツッツッツッツッ オッオッオッオッオッ ウォウウォウウォウウォウ
風に吹かれながら、大自然的無情に晒されていく。
ゴウゴウゴウ ガンガンガン ギュンギュンギュン グァングァングァン
(やがて、空気の中に歪みながら、消えていく)
アルミニウム、炭素窒素水素亜鉛。これらのものが人工的化合物として化学甘味料を内に含んだ飲料を中に入れて、人々の元へと運ばれ大量に消費されていく。飲み干された
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)