一万光年の彼方に/鏡文志
な瞳で純粋で気高き人間を睨むと、今度は犬のように突拍子もなく吠え、襲いかかります。そこには脈絡や道理がない故に、純粋であればあるほど、困惑させ、また異様なるものの持っている独特の魅力を持つものです。その正体を知り、内容のはしたなきを知る成熟まで達しなければ、サイコパスによる誘惑に人は負け続けてしまうのです。それがカルト教団の正体でもある。良識ある大人が夜の闇で人を睨みつける犬猿を棍棒で追払い、子供を守っていくしかありません。
常識とは差別と偏見の中にあると言いますが、理解もまた人を貶めることがある。炎として消える命だから輝くし、桜として散るからこそ、気品を保つことが出来る。想像の世界を追い求めす
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