獣のうた/秋葉竹
 

けっして、
彼女のためにならないから
ただ、眠ろうと想う

眠れば、
桃色の笑顔で笑ってる
彼女に
たとえば夢の中でなら
出逢えるかも
しれないだろ?

オレは
彼女を泣かせてばかりいた
まったくバカな
奴だったよ

それだけに
今朝
気づいて
バカみたいに
声を上げて泣いている



ミヤァミヤァと
泣く猫の子もうるさいが
それより泣いてる奇矯な心









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