ユートピアを考えていた。/
あらい
うたかたの日は昇り、また沈み、一匹の貧相な観賞魚(あなた)をおもいえがく
爛れた流星痕とは口遊んだ野火だったから
況して、それからずっとひかりはリビングダイニングに処方箋を継ぎ足す。あなたから仕切られた曲線で、くすんだ指で 蝶尾がそこら中ともしらぬものを仄(かたむ)け、真っ白に潰されたひかりに値いし、天穹と深海をいずれも結ぼれるように反射した六畳一間に わたしと金魚鉢ひとつ、空蝉と置いてな(筆舌に尽くしがたい)
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