詩想、昨朝から今朝に駆けて/ひだかたけし
昨朝にガラス戸開けベランダに出た瞬間に
見事な白鷺が自分のすぐ向かい横を羽ばたき過ぎ、
昨夜にガラス戸開け夜空を見上げた瞬間に
見事な満月の流れゆく灰の雲間から姿を現し、
両者の到来に 純白白銀の輝き広がり在りて
瞑目し不断意識に 純白白銀の輝き広がり在りて
外から射し入り来る光と
内から射し放ち来る光と
出逢い合一し点火される接面の触発力に
自己意識〈私は存在スル〉の燃え立ち在り
あゝこの同時瞬間・朝に夜に出来スル事態 、
創造スル巨大な存在の配慮ヒントと捉える他私には無く
そうして、一夜明け
そのお人好しの呑気な顔は何なんだよ?!
鏡を見
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