哀しみの光/ひだかたけし
 
 蝶は光を歓び飛び
  花は光を憧れ開き
   人は光を失い生き





哀しみは喪失 喪失の忘却され、
魂の意識の底の其処に
けれどしっかり刻み込まれて居る 、

 クラスの皆んなが私たちのこと 
  デキてるって言ってるよ
 私のことどうおもってる?

いつの頃からだろう
貴女のことを忘れてしまったのは
いつの頃からだろう
貴女のことを想い出し始めたのは

今に瞑目すれば
あの瞬間と同様の
さっと切り開かれた
伸び広がる時空の光で
意識をいっぱいにする
ことが私には出来る

忘却の光を意識し
人は新た生きて息し
哀しみと云う喪失の光
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