きみとぼくのぱらいそさ/天使るび(静けさが恋しい)
 


 光りもサーカスの一員だ。胸の奥の細道を歩きながら夜空の星を見上げよう。

 らいをんは大きな輪郭の立て髪を回転させる恒星だ。回転木馬は光りの雫と追いかけっこする流星群。玉乗りピエロはすっくっと立って地軸を揺らすこともない。

 そよぐ風のブランコは小鳥と遊ぶゆりかごで羽を立てて蒼ざめて小さな頃の詩集となってぼくたちは瑠璃色のお花畑でおやすみなさいするのです。

 きみがいないと海がぺしゃんこになるまでぼくは泣く。地球が焼け野原になること太陽のせいぢゃないよ。

 きみだけは星より長生きしてほしい。全人類と宇宙を足しても見つからない最初で最後のきみとぼく。


戻る   Point(5)