存在の下痢。/田中宏輔
 
ゃんの話を聞いて
猫の存在から
存在というものそのものについて
すこし考えた
たしかに猫の存在は
ぼくにはどうってことのないものだけれど
ぼくにとってどうってことのないものが
まわりまわって
どうってことのないものではないものになって
ぼくそのものの存在を

ここまで書いたところで
ジミーちゃんが口をさしはさんだ
「そんな自分についての話でどうどうめぐりになってないで
 猫のように悟るべきっ!」
だって

この文章のタイトルをどうしようって言ったら
「恋人に気持ち悪いって言われて
 とても悲しいの」
にしたらって言われたので
わたしが
「気持ち悪いっ
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