日記(血、生活、光、・・・)/由比良 倖
コントロールされてしまったような映画体験でした。涙も重たくなくて、僕は泣くと大抵頭ががんがん痛くなるのに、この映画で流した涙は、逆に重たさを洗い流してくれるようで、安直にも、僕にとっての未来が少し軽やかに感じられたというか、九二歳のお婆さんが四六歳の運転手に、「あなたはこれから冒険に出るの。私には分かる」と言ったのを僕も真に受けて、見終えた後、一時間くらいは、僕も旅に出ようかと割合本気で考えてしまったのでした。
午後、何時間にも渡って俳句をひねり出そうとしていたのだけど、どうしても、ほとんど一句も書けなかった。僕には短歌の方が向いていると思った。だからこそ向いていない俳句にも挑戦してみたい
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