告白/
栗栖真理亜
公園のベンチに腰掛けて
柔らかな緑の叢の中で笑う人々
胸が締め付けられて
頭の先からズンと錘が落ちる
軽やかに舞うような話し声も微笑も
幸せを纏っている
男も女も子どもも赤ん坊も
シートの上で丸く座り
自分達のコミュニティに浸っている
まるで自分達だけの世界を守るように
子どもの投げたフリスビーは
どこへいくのだろう
曇り空を大きく切り裂き
私の胸を刺せばよい
いまはただ
果たせなかった未来に対する
後悔なき私の懺悔です
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