訪れ意識に/
ひだかたけし
外に夜忍び寄り
内に明かり灯り
光帯び細途伸びて
涼やかな風、
すーっと一筋
開かれた硝子戸から
瞬きすること
二度、三度
見開かれた眼に
ゆるりゆっくり
時の留まり 、
見入る、見入る
光の回廊の広がり
ひたすらに観入り
このやはらか輝く意識に
私が在る、在らしめられ
在る感触の澄み渡る歓び
すーっと一筋 硝子戸から
訪れ 夜の外へと流れ出す
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