キャンディー・バップ/ホロウ・シカエルボク
んだ、幼稚、って言い換えてもいいけどね、キャンディーをひとつ頬張る、顔をしかめるような甘味、子供の頃はこんなものを喜んで舐めていたのか、でも愉快なのでそのまま入れておいた、大通りの車線の端っこで警察が事故処理をしていた、パトカーの前に止まった二台の車のドライバーはひとりは老婆でひとりは若い女、老婆は難しい顔をしていて、若い女は自分の主張を通すことしか考えていないみたいに見えた、どんなに厄介ごとが多くなっても車はなくならない、それを作ることで飯を食っている連中が大勢居るからね、金の為に命を二の次にする、まさに資本主義の鏡じゃないか、猫も杓子も車に乗らせて、余所見をしてもぶつからない車が売れまくってい
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