金星/
ひだかたけし
あらゆる場面の悲しみが
不変の透徹とした哀しみの
響きへと変わりゆく瞬間、
あゝ打ち付けられ心張り裂ける
あの瞬間の磔り付けにされた感覚
識る者ならば 、
それ以上を何を語れると云うのか
其処から言葉を言の葉を拾う
夢見から覚醒した瞬間に観た金星 、
あの確かな懐かし憧れの輝きに羽ばたく言の葉を
いつか集め掴める時の到来を 今、ひたすらに私は待つ
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