無惨/栗栖真理亜
物心ついた時から親からは
たわいないことでも頭ごなしに叱られ
どんなに反省しても
「何度言っても何の理解もしていない」と無能扱いされてきた
私もそうして叱られるのが当たり前だと受け止め
自分には人とは違う欠点があるからだと思っていた
母親からはどうしようもない障害者だと罵られ続けていたため
私自身母親の言葉をまに受けて悩んだ
あゝ負のスパイラル
母親から投げつけられた物体も言葉も当たり前ではない
異常な怒りの矛先が私に向けば
私は真っ二つに破られてしまう
左右に咲かれた胴体は縮れて
無惨に時目の上で萎れるだろう
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