アクロバット・プレイ/ホロウ・シカエルボク
 
るはずだ、潜在的に望んでいるスピードというものが…そういうものではないのか?書くということは、自らの手によってなにかを放出するということなのだ、それが撃ち出されることによって、まとわりついた余計なものが振り解かれて精神と肉体が自由になる、それは入口に過ぎない、そこから始まる、エンジンが温まり、どれだけ回しても大丈夫な状態になる、アクセルは手元にも足元にもない、加速はすべて脳内で行われる、その思考に対応出来るだけの反射神経、それから指先の鋭敏さが必要になる、リズムを乱すべきではない、リズムがキープされたままに思考しなければならない、ここに書かれようとしているものは論文ではない、生体の信号がもっとも正
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