途のわたし/ひだかたけし
 
何かが生まれ落ちる
瞬間に 、
太い光の柱が走り

独りとしてのひと、
この聖なる私なるもの
剥き出しに曝け出され
大宇宙の天蓋の切迫し、

この異様な人生の反復の内に高められ

月陰に隠れて笑うあの人 、
唸り上げ荒れ狂う嵐の最中に

何かが生まれ落ちた
瞬間 、
時は空と化し

意識の意志の力点核心の爆発し、

止まり留まる意識の位相の
静やかな相互の調和の内に

此の世のこの肉体を纏い生きる私の

 魔と魔の間にのみ

只ひたすらにひたむきに 、



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