Shattered/ホロウ・シカエルボク
氷山の心臓に居るような凍てつきと遮断を感じていた、外気温は決してそんなに低くはなかったが…おそらくは俺の問題なのだろう、完全にシャッタードされていた、それはある意味で俺が望んだことだったのかもしれないが、俺の望んだ形とはまるで違っていた、すべてが望み通りにはいかない、そんなことはわかってはいたけれどそれでも怒りを感じずにはいられなかった、だが俺の感情にはいつも同じ落度があった、喜怒哀楽、あるいはそれらの複合的な様々な感情には、どこか一歩引いたようなところがあり、それが本当に自分の感情なのかわからないという落度だった、落度という表現が正しいのかどうかはわからない、ただこう表現するよりしかたがない
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