あの日/
たもつ
心臓破りの坂
に破られる心臓
そして
けたましく鳴り響く電話機
に似た形のビニール袋
に梱包された
けたましく鳴り響く電話機
の絵
も
範囲内の限りにおいては
どうにでもなる
僕が風邪をひいた時
看病してくれた君が風邪をひいた
あのまま永久に
風邪をうつしあってれば良かった
そうでなければ
誰にも看病されること無く
二人とも死んじゃえば良かった
首都高をいくら走っても
首都高にはなれなかった
あの日
という名の
その日
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