(531―8)野施行三十一(みそひと)文字/水恋鳥魚夫
 
きるならそばの10メートル離れた
思い出が深い薄い黄色の花の柿の木も
家を挟んだ東側の松の木と薔薇の木をも再生させます

(本編)なし
これらは当の昔に滅失しています、 ところが
イモリと言うカエルの仲間は再生の両生類です

三日間死んでいなくても手足が再生するのです 

復活は私葡萄の木のためのある

失われた思い出もちぎれてしまった中原中也の悲しみも
みな思い通りに復元させて世の不慮の邪気を取り払い
シューベルトの菩提樹の様に幸運に恵まれず
幸薄い境遇のあなたに横たわり休む場所を用意しましょう


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