鬼遣/医ヰ嶋蠱毒
狂酔し首刎ね
なべて禍人(まがつびと)なれば
濃霧と共に拡ぐ浄土へ
天敵を欲す我
黄金の華の瓣を喰らい
なお蜚?を忌む
斃されるべく
祟れよ捕食者の王
抜き放つ得物を月が視るゆえ
右眼を禊げば御子が産れる
其は天鵞絨の如き夜なり
歩く屍(かばね)と百鬼夜行と
皓い異人は生き血を嚥むらし
「斯様に殺し甲斐のある」
三十六人、歌仙を切伏せ
なべて禍人(まがつびと)なれば
路傍の犬子(えのころ)さえ飴を贖うとて
化野を訪ない
天敵を祀る寝物語の
經津主?神?と相成る猩々
戻る 編 削 Point(1)