とまとひとはここのねだん/あらい
 
つ。
信仰の雨はあがっていた

不確かな手が、全体の一部となる 鳥の飛翔
一瞬のまに流れる刻 キャンディーたち
過熱した事象は 時に、空をつめたく、

揺さぶり続けるのだ 
わくらばの湛む音をきけ
ちくたくとまち

うねうねと切り離した彼らはセロファンが消え
そっと寄り添うようにして(非熱処理して)
無機質なカギの隅々で一滴の露は、
触れるものを柔らかくした靴音に近づき


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