俺にDDTを/ホロウ・シカエルボク
めることなく死んでいく、考えただけで鳥肌が立つね、少なくとも八〇年は生きていける時代だというのにさ、どれだけの機会をドブに捨てるつもりなんだ、でも遮断されてるからね、俺は特に彼らに話しかけることはしない、無意味なんだよな、初めから、すべての出来事について、考え得る可能性は無限にある、思いつく数だけある、安直な結論に終始するか、本当にその現象から受け取るべきものを幾つもの選択肢の中から掴み取るかは自由だ、けれど、選択は無限に行われる方が得るものは多い、それは当り前のことだ、当り前のことのはずだろう、けれど人によっちゃあ、塾講することを無駄足のように言うやつも居るよ、俺はほんのちょっと微笑んで返すのみ
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