walk/おまる
東京の
空が澄み渡り
朝が街を静に照らす
うつくしさ
昨日 の雨で
雲に含んだ涙が落ちて
風は乾いている
もう四月は終るのに
仄かに寒く
うつくしい瞬間は
どこか懐かしい
知らない街を歩いていると
ふと訪れて来る
不思議な気持ち
その哀れな心を知らない
街路に彷徨い
いつか本当の
愛が訪れると
信じ続ける
きょうき
ああ
幾ら叫んでも
ただの
憎まれ口でしかない
精神の飢餓
空がこんなに
晴れ渡っているのに
キラキラ光る
木漏れ日の中で
哀しくて
綺麗な目
いつも散歩してるの
君にそう聞かれたら
何と答えよう
僕は君を
物として愛した
瞬間しか持続しない 精神
その哀れな心を知らない
街路に彷徨い
いつか本当の
愛が訪れると
信じ続ける
その
きょうき
その者の
きょうき を
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