我慢知らず大国ニッポン/鏡文志
命が惜しいと老人は若者に、我慢を強いる
生徒は学校で教師の言うことを聞けず
夏は暑いからと過度にエアコンに頼る
お金が欲しいと子供達は、YOUTUBEに顔を出し
難しいことは考えたくないと、人々は安易な羅針盤にしがみつく
昼食は顔も見合わせず皆で、携帯をピコピコ
「愛している。今直ぐ来て欲しい」
と彼女が言ったから
返信すればお金を一千万円騙し取られた
ゲームが欲しいとお兄ちゃんは部屋から一歩も出ずに
弟はたった一人孤独で打ちひしがられる
糞尿の後始末を出来ない障害者の利用者はスタッフに可愛がられ
我慢する人間ほど束縛と損を強いられる
『批判と悪口』の区別がつかない管理人
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