許されざる者/涙(ルイ)
たとえどんなことが起きたとしても
きっと 生きていける
だけど それはただの夢にすぎませんでした
彼女のご両親からは
「付き合っている分には構わないが、君と家族になることはできない」
ハッキリきっぱりとそう云われてしまいました
そう云われることは想像できてはいましたが
彼女のご両親ならもしかしたら という
期待がなかったと云えば ウソになります
しかしもっと決定的だったのは
ご両親から反対されたことで 彼女の態度も少しずつ変わっていき
ついには
「あんたもあんたの家族もみんな異常者なんだよ」と
僕が彼女の口からもっとも聞きたくなかった言葉を
投げ
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