水が絶えなければ循環は続いていく/ホロウ・シカエルボク
 
、本能の扱いを変えた固有の生きものだ、だからこんなことを繰り返している、俺の並べる言葉は俺の人生に浮遊するイメージだ、そしてもしかしたら真理かもしれない、俺は時々顎を動かしてその言葉の噛み応えを確かめる、それには生肉のような感触がある、俺の中にある野性がそれを求める、出口を探した言葉たちが血飛沫のように吹き上がる、本来そうあるべきものたちの速度は速過ぎもせず遅過ぎもしない、ただひたすら自分たちに必要な速度で動き続けているだけなのだ、そしてそれは特別な変化を起こすことが無い、そこに乗っかろうとする俺たちだけが振り落とされて泡を食ったりしてるのさ。


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