冷夜の記憶/ひだかたけし
 
虚脱しつつ
自らの狂気と恐怖
抱えながら
悪夢手前
夜陰へ突入する、

 散りばめられた言の葉の
  縮れた枯れ葉のイビツ 、
 赤信号の横断歩道横切るスズメの形為し

あのひゃっと手伸ばした一瞬記憶の蘇り

冷の感触 君と共に未だ在り 。
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