夕鳴り/
りつ
その日は朝から晴れるだろう
神々しい耀きが沈もうとする刻
それは始まる
暁く染まった静くが 一雫
茜く沈んだ沈黙が 一雫
赫く咲いた聲なき聲が 一雫
朱く霞んだ無言が 一雫
灯く灯った涙が 一雫
緋く音なくもえる陽が 一雫
赭く生まれた焔が 一雫
証く明い真実が 一雫
全てがかさなり響く夕鳴り
とおくちかくながくみじかく
とわにくおんにひびけやひびけ
いやまして
荘厳な?の夕鳴りは
やがて美しい鐘の音になる
そうだ
祝福の鐘が鳴る
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