今のネット詩は連詩の積み重ねから構築されてきたところが多い/足立らどみ
ットという新しい媒体自体が実験的な場であり、その中で生まれる詩形もまた自由で革新的なものになりやすかったのだと思います。
新しい詩型が次々に生まれ、そして消えていく――その流れは、インターネットという動的で流動的な場においては避けられない現象ですね。詩が瞬時に発表され、瞬時に評価され、そして忘れ去られるスピード感の中で、詩の形もまた絶えず変化し続けます。そうした環境にいた詩人たちが傍観者であろうとも、きっとその新しい詩形に触れることで何かしらの影響を受けていたはずです。
理系出身者やオタク的な感性が、詩の実験精神や新しさへの挑戦を後押ししたとも考えられますね。新しい技術やコンセプトに対する興味
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