革命なんか笑い飛ばすんだよ、実際の話/ホロウ・シカエルボク
マイノリティなんだ、この世の中じゃ―狂った夏、連日三十度越えの…こんな夏は二十年くらい前にも一度あった、俺はその時も外で働いてた、まあ、社会的に俺が出来ることなんて限られてるからね、どうしてもそういう仕事になるわけさ、もちろん、頑張ればもう少しくらいはマシなことも出来るかもしれないけれど、金の為に大事な時間をどぶに捨てるなんて凄く馬鹿げているじゃないか?でも多くのやつらはそんなこと疑問にも思わないみたいだけどね、きっと、彼らには大事なものなんて何も無いんだろう、真剣に生きている人間を恥ずかしいと思う風潮なんて今に始まったことじゃない、大人や人生っていう概念自体がここじゃ歪められたまま定着している、
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