となりで笑っていたかった/秋葉竹
 
んだろう?

って

愛て
なんだろう?

って


じぶんがほんとうのガンになったときより
彼女が数値で引っかかったときのほうが
まるで
都会の孤独なんて
許せないほど
なにも手につかなかった


ただ
彼女に
いっしょにいてほしと
たとえば
彼女との
あれらの楽しい記憶を
忘れたとしても

彼女に
ふつうに話せるひとで
あってほしいと
いつづけてほしいと
希ってしまうのだ



そんなん、
ただのわがままなのになぁ




帰り道
ただ降る青い雨の中
幻よりもただ君に触れ









戻る   Point(2)