君は何を見ていたのか/
足立らどみ
言葉がすべてを切り裂くその瞬間の
いま、ー 君は何を見ていたのか
それは、恐怖か、それとも解放か
透明なブレードに写し取られた
現実はあっけなく全身を曝け出している
装飾もない自然を前にして
洞察力は
あまりにも無力に等しかった
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