詩想、「自己存在」という問い・今の私という境地5/ひだかたけし
 
森林、静まり返り
雨、細やかに
濡れる アナタの唇
深紅の色彩に燃え
降り頻る降り頻る
森林の奥から
研磨された氷柱の意識
呼び起こし招来し

 チリチリと
  視界に光の粒子
 無限に散りばめられ

今に燃える アナタの唇
深緑の集団の魂から解き放たれ
降り頻る 、雨の静かさ
森林を細やかに濡らしゆき

 冷え切る忘却の群れに 

  今、真紅の色彩 火を放つ。

「お前の中に思考のいとなみを見よ。
そのときお前は宇宙の仮象を体験し、
自己存在はお前から身をひそめる。
仮象の中に沈潜せよ。
そのときエーテル存在はお前の中を吹き流れ、
自己存在
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