僕の「I was born」/九十九空間
 

お母さんはまっすぐ僕の目を見てた
僕は何か言おうとしたけど
もう何も言えなかった、体をぶるぶるふるわせて
心臓がどきどきして
へんな汗でぐっしょりになった

その日の夜、お母さんが
秘密のアルバムを見せてくれた
僕を身ごもってから
生んで
しばらくの間の写真だった

妊娠したときどれほど嬉しかったか
生まれてきたときどれほど嬉しかったか
僕が泣いて、笑って、
生きていてどれほど嬉しかったか
お母さんの言葉で伝えてくれた
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