吸血鬼/天使
 
バラの棘が刺さった。
抜くと、血がどくどく流れる。
熱くて痛いけれど、血を見ると騒ぎ出すよ・・・・
どくどく・・・・どくどくと流れる音。
真っ赤なバラにも似ている。その美しい飲み物。
君の血なら、なおさら美味しいかもね。
もう、止まらないくらいに、美味しくて君の血を
全部飲んじゃうかもしれないよ。
そしたら君は死んじゃうから、
もう少しおあずけかな?

どくどく流れる君の血が僕の体へと
入っていくと本当に、
もう二度と離れない・・・・そんな気がするよね?

だけど、俺は吸血鬼。
妖怪だから、
君とはもう二度とあえないんだよ。
だから、最後に君の血の味を
覚えて・・・・おくよ。
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