別離/レタス
光年の彼方に眠るきみへ
おやすみなさいと呟いた
今頃どんな夢を見ているのかな
ぼくは琥珀の水に漂いながら
星巡りの歌を静かに歌い
アンドロメダに想いを馳せる
遠くに行ったきみは
微かな寝息をたてながら
ゆっくりとやすんでいるだろう
眠れないぼくは
とめどなく涙を流し
暗闇に沈んでゆく
何が悪かったのか
ぼくは知っていたけれど
すべてを語らずにいられなくて
尖った硝子のナイフで傷つけあった
やがてきみは白く乾いた路を歩くと言い
一言さよならと手を振った
独り残されたぼくは
此処で歌うことしか出来ないでいる
きみとはもっと話したかった
ぼくがどんな夢を追いかけているのか
きみがどんな未来図を描いているのか
もっと もっと知りたかった
光と闇の螺旋は続いている
来世にはまたきっときみに出会うだろう
その日までぼくはきみを待っている
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