状況瞑想、夜闇の手前にて/ひだかたけし
 
色付く夕暮れ最中に
死にかけて居る己、
自らの遺体を想い観て
微笑って一歩前に踏み出す
もう失うものなども何一つ無く
全宇宙が自分に向かい口開いて居るから
自らに育て続けて来た自己委譲の力捧げると
己を真に生きて居る言の葉舞う次元に委ね開くと

奈落へ向かい抉り出しながら丸まり浮き彫りに

澄んで透き通る水の色の夕空更に突き抜け彼方へ向かい
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