僕らのうた/秋葉竹
 
 

僕らはみんな生きている
少し笑って生きている
少し走って生きている
少しうつむき生きている

僕らはみんな生きている
生物として生きている
動物として生きている
人間として生きている

なにも変えられないちからが足りなくて
なにも感じない心に栓をしたから
だれも信じない裏切られすぎたから
だれも頼らないそれで負けたとしても

むかしは想っていた
ひとなんて
いつ死ぬかわからない生を
少し先の未来もわからないまま
生きてゆく
夏の終わりの蝉みたいな存在だな

死骸を
毎年みる

なぜ、蝉の死骸だけ
あんなにみてしまうのだろうか

そし
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