夜 咄 目 次 ?8(351−400)/水恋鳥魚夫
(番外編2)本家の渋柿の大樹
渋柿は名前こそ渋いと劣悪観を思わせるが
さにあらず、当然干し柿にするが
世の果物の中でその味わいは王者です
それは見た目以上で
本家に2本のお互いに100メートル離れた
柿の木は日当たりがとてもよく小さな道のそばにあった
師走入ると鳥がやって来て啄むを楽しく見ていた
351(270)束縛から離れて
352(271)去年だが今日
353(272)タロの健在のころ
354(273)街角に隠れたタロ
355(274)タロがいないと好は寂しくて
356(275)タロの帰りを待ちわびている
357(276)遺骨を見つめ言った
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