理由/
九十九空間
がただ うれしかった
そして ただ眩しいだけではなく まぶしさに理由があること
光の成り立ちや 網膜の神経細胞から
僕のこのよろこびまで
世界はつながっていることが何よりもうれしかった
僕は いま ここで 僕に必要な言葉を
受けられるとは限らない
僕は 僕に必要な言葉を知らない
だからせめて
僕は 僕のために 語ろうと思った
詩を書こうと思った
いつか出会うあなたのために 詩を書こうと思った
戻る
編
削
Point
(6)