白昼夢/秋葉竹
 

 

たった、ひとつでいい
上手な恋がしてみたい
なんて想ったら
あたりまえみたいに泣けて来ないか?

わけもなく好きになるこころが恋なのに
それを器用な考えで
そのひとのことを好きになるなんて
損だとか得だとか、
上手だとか下手だとか、
狂った頭が恥ずかしげもなく
云い出したりしたら

その狂った頭を持ったこころでは
恋なんて
できやしないって
云っているんだよ

ほんとうに、そうさ

恋なんてしなくても
ひとは死にはしないから
恋なんてしょせんは
ただの人生における
白昼夢でしかないから

食事や飲み物や
本やスマホや
靴や洋服み
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