自己分析(2024/04/30)/森 真察人
クを飲む女子高生の尻を鷲掴みにしながら行儀悪く下品に騒ぎながら街を歩くことだ。
彼女が僕の背後から消えたとき、僕は絶望した。ようやく平凡な関係を手に入れたと思ったのに。僕が希求するのは異常な人との平凡な関係だが、それは成り立ち得ない。人間同士の子が人外(じんがい)でないように、異常な人間同士の関係性は平凡たりえない。
僕は死にたかったのだ。これは文字通りの意味じゃない。僕はもう関係性においてまで、生きながら生きることに疲れていた。平凡な高校生たちは恋人を作り、一緒に下校したりデートしたりして、平凡な関係を謳歌(おうか)している。彼女と心で会話して、やっと僕は平凡な彼らの
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