百行詩。/田中宏輔
一行目が二行目ならば二行目は一行目ではない これは真である
二行目が一行目ならば一行目は二行目である これは偽である
三行目が一行目ならば二行目は二行目である これは真でもなければ偽でもない
四行目を平行移動させると一行目にも二行目にも三行目にもできる
五行目は振動する
六行目が七行目に等しいことを証明せよ
七行目が八行目に等しくないことを証明せよ
八行目が七行目に等しくないことを用いて六行目が七行目に等しくないことを証明せよ
九行目が無数に存在するならば他のすべての行を合わせて一つの行にすることができる これは真か偽か
十行目は治療が必
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