凍てつく孤独に降る雨は/秋葉竹
僕の孤独が虚ろな
オレンジ色の空の下
どこからやって来たのかと
振り返ると
雨道がみえる
盗んだ心を返して欲しいと
夜を彷徨い歩くことはない
もう二度と
名前を呼ばれることもない世界が
フォローもできないくらい
悲劇なのかもしれない
痛すぎる冬の凍てつきが
すべてを感じなくさせてくれる
あしたは朝にちゃんと起きようと想う
一番たいせつなものは
未来なのかもしれないね
一番たいせつなのは
くだらないプライドなのかもしれないね
すべて、だれのせいでもない悲しみが
僕のちいさな世界を覆い尽くすから
夜までなら
なんとか
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